風に吹かれて記憶屋ジョニー
いえ別に忘れていたわけではございません。
諸般の事情…というほどのものでもないのですが。
それはさておき、記憶力を向上させたい、ってのは人間の夢のひとつで
あるわけなんですけども。
かく言う私もどうて…
じゃなくて記憶力を向上させたいんですが。
マウスレベルでは、遺伝子導入などによっていくつもの方法で
記憶力の向上をさせる方法が実現している。
人間にそれを応用させたって話は今のところ多分ないと思う。
…あったら本気で問題ですから。
例えば一例を挙げると(確か…例がいくつもあるんだよなこれ…)
http://www.natureasia.com/japan/neuroscience/highlights/article.php?i=683
NMDR(N-メチル-D-アスパラギン酸受容体)のサブユニットNR2Bの
過剰に作るように遺伝子いじったマウスは記憶力が向上した。
(ただしその代償に痛覚刺激に敏感になった
らしい)
http://www.nodai.ac.jp/journal/research/kida/0811.html
東京農大のCaMKIV(カルシウム/カルモジュリン依存性キナーゼIV)遺伝子
の活性を向上させたマウスの記憶力が向上した事例
(こちらは老化しても記憶力の低下が見られない模様)
で、人間なんだが、今のところ遺伝子導入して記憶力向上ってのは
(主に法の壁が邪魔をして
)無理だといえる。
しかしながら…あまりに意外な方法で記憶力が向上することがわかった。
ドイツのミュンスター大学のアグネス・フロエルらのグループが発表した
方法というのは、意外といえば意外な方法である。
ただし…ちょっと問題なのは「中高年」の「太り気味」
の人には
効果があるかもしれないが…というお話。
太り気味な人に行う治療といえば…そりゃカロリー制限ですわ。
そんなわけでフロエルは、患者の1グループにカロリー30%オフ生活
を
はじめてもらったのだった。
不飽和脂肪酸が体にいいと言われている。特にDHAとか脳によさそう。
そこでフロエル、二つ目のグループには不飽和脂肪酸を増やした食生活を
してもらった。
三つ目のグループには特に何もしてもらわなかった。
すると…3つのグループを比較した結果、記憶力の向上が見られたのは
最初の、カロリー30%オフ生活の皆様だった
。
なんとも意外な結果である。
でも考えてみたら、空腹にさいなまれている状況であれば人間必死に
なるってもので、食料のありかとか把握のために全能力発揮する
ことだろうから、当然といえば当然かもしれない。
にしたって記憶力まで向上させるとは腹八分恐るべし。
CX717という薬が記憶力を向上させるようなのだが、残念ながら
まだ治験が進んでいない模様。認可には時間かかりそう。
…どうでもいいけど武とキアヌって今考えたら豪華なキャストだな…
今だったらあの2人使ってB級映画作ったらぶっ飛ばされそうだ。
…いっそ「たけしの挑戦状」クラスの映画ならありかもしれないが。